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読書会本紹介-『あがらの和歌山 昭和のかほり』

遅くなりましたが、先月15日の読書会に持って行った書籍(個人蔵)を備忘録がてらご紹介。

『あがらの和歌山 昭和のかほり』紀州文化の会 平成28年発行

20111501

発行者が紀州文化の会さんで和歌山に関する本を発行されています。

ISBNがない一般流通していない和歌山本ですが、この本が第10回目の配本となります。

一般流通していないと書いておりますが、和歌山の書店や図書館においています。(すべての書店にあるのかは不明です)

さてこの本、サブタイトル「昭和のかほり」とあるように昭和を通しての和歌山県下で起こった出来事・ニュース、縁ある人を時系列・年表形式で紹介しています。

事件だけでなく、どのお店がこの年にオープンしたとか、どの店が何時閉店してしまったとか、ある年のラブホテルやアルサロの軒数店舗名など思わず横道にそれてしまっていっるのじゃないかとニヤリとしてしまうような記述も多々あります。

和歌山に生まれ育ち、そこを離れた人間にとっては懐かしく、またほろ苦い記憶がよみがえってきます。

また併記して全国の事件・ニュース、その当時はやっていた言葉、歌、映画やドラマ、書籍等についても書かれていますので、当時を俯瞰的に振り返るにも適している書籍です。

「アップデートしている人には必要な書籍ですね」

この本を読書会で紹介させて頂いたとき、主催者の方がおっしゃったそのコメントが、自分にはそんな発想がなかったため、非常に興味深かったです。

つまり、和歌山にほとんど行っていない人は、あの店がなくなった、あの道ができた、新しくお店ができたなどと言う情報を入れる必要をもたないという事。

逆に時折でも和歌山に赴いている人こそ、今はこの店だけど昔はどうであった、今こんな風景だったけど以前はどんなであったかとアップデートしていく分、補完の意味もかねて過去の情報が必要だということだそうです。

そう言う意味では、とても素晴らしい書籍です。

今和歌山に住んでいる人、以前和歌山に住んでいた人たちに是非読んでほしい一冊です。

同会で発行ですでに絶版になっており、明治から昭和・平成ぐらい(記憶違いだったらすみません)まで扱った書籍『あがらの和歌山 歴史てほんまにおもしゃいでぇ』があり、大好評で結構版を重ねたそうです。

今回の「昭和のかほり」は、その改訂版としての企画が発端で昭和という時代の和歌山をさらに深堀した書籍のようです。

また近いうちに『あがらの和歌山 平成のかほり」が発行されるのでしょうか?

それもまた楽しみです。

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