読書会本紹介-町誌『花隈』
先日19日の読書会に持って行った書籍(個人蔵)を備忘録がてらご紹介。
町誌『花隈』昭和46年発行
神戸市中央区花隈町の町誌です。
発行人は当時の花隈振興会会長。
町誌の内容は、町内の寺社、花熊城址、花柳界、花隈の昔話、人物、振興会名簿など。
花隈に関わった人たちによる花隈についての思い出集といった感じの書籍です。
発行年の昭和46年は、いざなぎ景気直後ぐらいのまだ高危機の余韻が残っている頃です。
この頃、振興会に加盟している店舗の多いこと。
巻末に記載されている加盟店の広告も味があって良い感じです。
現在、町を歩いてみるとこじゃれたカフェや飲食店がぽつりと点在し、町誌に掲載さ入れていたお店がかなり少なくなっている気がします。
また残っていても店を建て替えているところも多い感じです。
そう言う店の変遷を考えても、近世の風俗史としても郷土史料としても面白い書籍です。
今こんな町誌を出す町はないでしょうね。
昭和ということを差し引いても、花隈の人たちは自分たちの住む町に誇りと喜びを感じていたということでしょうか?
最近のコメント