観劇!オリゴ党プロデュース公演『グラス・ナイフ~「WAR CHRONICLEだっけ」より~」
昨日10日(日)は、オリゴ党さんのプロデュース公演を観にいきました。
オリゴさんでいうところの魔法少女物の一つ。
お話はというと、
とあるテレビスタジオでアイドルグループが出演するドラマの撮影が始まる。
進んでいるのかいないのか、一向に分らない現場。
そんな中、とある女子の悪戯で台本が書き換えられていく。
それに気付いた作家は、愕然とする。
だが、事実に気がついてもどうすることも出来ず、物語は進んでいく。
そして・・・。
演出は違うものの、オリゴらしさも上手く出ていた公演。
オリゴの、脚本のテーマ、自分探し、自分の居場所さがしもしっかりとありました。
だけど今回は、一応の主人公は作家だと思われますが、登場人物全員が主人公みたいなお話。
そう、みんな自分の物語を描く作家であり、自分の物語の主人公であると。
だからこそ、当初不思議に思った登場人物のほとんどには役名がないという事も合点つきます。
ラストのちぎった台本を手渡し、新たな台本の登場人物となった作家。
悲しいシーンでした。「
でも自分の物語では主人公でも、他人の物語ではまさしく自分はただの登場人物です。
残酷ですがそうして物語は語り継がれ、次の作家、主人公、登場人物によって紡がれ続いていくのだと思います。
でもそれって、親から子へ受け継がれていく人の営みに似ていないでしょうか?
そう考えるとあの台本を受け取った女の子がどんな未来を物語を描いていくのか分りません。
バッドエンドかもしれませんが、個人的にはハッピーエンドだと思いたい。
だから余計にもっと作家にもがき苦しみ、心の底からの声をしばりだすようなシーンがほしかったかなぁと思う次第です。
しかし、オリゴ党さんの演劇は観ると色々考えさせられるなぁ。
それがまた心地よいのだが。
あと以下ざっと拾い出し感想。
- 演劇を見に来たお客さんを撮影見学の観客という設定。着目点が素晴らしい。
- あのアイドルグループ、キャラが立っていて良かった。あのメンバーで一本書いてほしいなぁ。
- ぶりっこのみりっこさん、おばかなもえさん、一匹狼的なじゅんさん、正統派アイドルのよっつんさん、関西弁のやまとさん、陰からそっとささえるようななっちゃん、女王様くうさん、そしてもう一人の作家さん。 無理がなく、本当にいてそうなアイドルグループでした。
- 田中くうさん、あんな役もやるんだとびっくり、意外にはまっていた。
- あのグループでの推しメンは、やまとさん。小粒でぴりりと良い芝居。
- 役者で長丁場の岩橋さん、面白い役どころだったw。
- 演出が女性の天野さんというのが頭にあったかもしれませんが、女同士の演技が何時ものオリゴと違ってなんか艶かしかった。
- 客席の配置、開演前の小芝居、にくい演出。早めに行って正解でした。
- 個人的な裏MVPはやっぱり成瀬さん!
- 30周年公演には、オリゴ魔法少女もの三部作、一気に公演とか無茶振りを言ってみるw。
劇団オリゴ党さん、次回公演は来年3月ごろ。
短編集を予定だそうです。
こちらも今から楽しみです。
そしてオリゴ党さんで恒例と化しつつある台本販売。
今回も上演中の「グラスナイフ」ありました。
もちろん買いました。
新作Tシャツも!
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