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『図解でわかる在庫管理』

 古本屋兼物流倉庫スタッフをやっていると当然どちらでも在庫管理は必要です。

 欠品、外装破損、初期不良などなど、常に数、状態など在庫を気にかけなければいけません。

 ですが、ある日、ハタッと気が付きました。

 在庫管理という言葉を知っていて、それを口にはしますが、そもそも在庫管理って何ぞや?

 現場を知っていても、理論的なことを全く知らないことに気が付いたのでした。

 これは簡単でも良いから基礎的ことを勉強せにゃならんなと思い、手に取ったのが、この本『図解でわかる在庫管理』(六角明雄著・アニモ出版刊)。

 副題が「一番最初に読む本」、アオリ文句が「しくみと基礎知識からコスト削減、経営戦略までこれならやさしく理解できる!」となっており、本当に初心者向きの入門書です。

 章構成はこんな感じ。

  • 1章 そもそも「在庫」ってなんでしょう?」
  • 2章 なぜ「在庫管理」が必要になるのか
  • 3章 在庫管理のしかたにはどんな方法があるか
  • 4章 適切な発注のしかたと在庫量の調整法
  • 5章 適正な在庫はどのように決めたらよいか
  • 6章 在庫を減らすにはどうしたらいい?
  • 7章 経営の観点からみた在庫管理の考え方
  • 8章 新しい在庫管理の考え方とすすめ方

 在庫・在庫管理の基礎知識、評価の仕方(各種統制)、発注方法・タイミング、安全在庫量の考え方、管理方法、在庫戦略・在庫管理規定の必要性、在庫削減の改善策、アマゾンやグリコなどの業種別の在庫管理の実例、生産と物流をの効率化に向けた在庫管理についてと図解を交えて平易に解説してくれます。

 本当に初心者向きの内容です。

 私もこれを読んで得るものも多かったです。

 現場で経験から考えた管理方法がフリースペース管理とロケ管理の折衷案だったんだと色々と理解したり驚いたり納得したり・・・。

 これからの在庫管理活動の参考・指針になります。

 ただし実践をがっつり先に経験してしまった身では、ちょっと物足りない部分もあるのは事実です。

 ですが規模の小さな経営戦略、製造・流通の在庫・経理担当者、これから携わろうとしている方向けのベターな入門書であることは間違いないです。

 在庫管理を携わろうという人には、是非読んでもらいたい一冊です。

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