走り去る電車を見つめて
集いの帰り。
夜。
仲間4~5人と一緒に駅に向かった。
改札を入り、連絡橋の階段を上がった。
一人だけ行き先が違うのでそこで別れた。
残った我々はベンチに座ろうと歩き出した。
一人がかなり酔っ払っていて、まともにまっすぐ歩けない状態だ。
私はその男に手を貸し、抱きかかえるようにベンチに向かった。
だが、友達だと思った男は全くの赤の他人。
ベンチに座らせ、その男の友達に後を任せた。
気が付くと仲間たちはホームに向かったようで、ベンチに姿は無かった。
私は急いで後を追おうとて、はたと気が付いた。
一つはいつの間にかスニーカーからODカラーのサンダルに履き変わっていたこと、もう一つは仲間が気を利かせて私のかばんを持って行ってくれたことだ。
私はいつの間にか脱いでいたM-65に袖を通し走り出した。
連絡橋の上部はなぜか薄暗かった。
その中を必死に走っていたが、何かに躓き、転んだ。
良くみると帽子からコート、ストッキング、ブーツまで真っ黒の女が倒れていた。
その娘につまづいたようだ。
周りにはその娘の連れが数人いた。
「このこ、お酒どんだけ飲んだの?」
「400ml」
どうやら、酒で酔いつぶれて倒れていたようだ。
400mlといえば、ちょっと多目の缶ビールの量。
それだけで酔いつぶれるなよ、私は心の中でつぶやいた。
現実には「ごめん」と女の子に謝って、再び走り出した。
ホームに着くと両側に電車が止まっていた。
仲間はどちらに乗ったんだろう?どの電車に乗れば帰れるのだろう?
私はまずはピンク色の車体の電車に近づいた。
車体には今里行きとかかれており、中には仲間の姿はなかった。
もう一台のほうに乗って帰ればいいんだな、私はそう思い、背後の電車に近づき、中を覗きこもうとした。
だがその時、無常に電車のドアが閉まった。
私はとっさに少しだけ開いて入る車掌席の窓に指を引っ掛け、電車とともに走り出した。
すると電車がとまった。
やった、ドアを開けてくれる!
そう思い、手を離したとたん、電車は走り去った。
私はそれを呆然と見送った。
そして時計を見た。
針は11時23分。
まだ終電には間に合う。
仲間は駅で待っていてくれるだろうか?
私は色々と考えをめぐらしながら、5分後に来る終電を待った。
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昼寝していた時に見た夢。
そのうち本当に体験しそうな夢。
現実には勘弁してほしい。
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