古本屋どりぃむめっせのぐだぐだ営業日誌

　コンビニにも時折並んでいるクトゥルー本。

　多くは粗悪な駄本だと断言します。

　クトゥルー神話自体は、『ラヴクラフト全集』や『暗黒神話体系クトゥルー』を読めば良いわけです。

　ですがクトゥルー神話自体が長い年月、多くの作家の手によって、銀河のごとく広がっています。

　多くの神格、暗黒の書籍。

　さまざまな作品で無数に生み出されております。

　読んでいいて、あれ？この邪神はどこに出てきったけな？あの禁断の書物はどうなったっけ？

　判っているつもりでも何かの拍子に忘れていることがあると思います。

　そんな時に一発で判るのが、学研から出版された東雅夫編著のこの『クトゥルー神話事典』。

東雅夫編『クトゥルー神話事典』学研ホラーノベルズ
http://dreammesse2005.cart.fc2.com/ca39/640/p-r-s/

　表紙もなかなか良いですね～。

　ちなみに内容は以下のとおり。

序　<クトゥルー神話の世界へ>
禁断の大百科<用語事典>
暗黒の文学館<作品案内>
探奇の紳士録<作家名鑑>
恐怖の年代記<歴史年表>

　補足すれば、禁断の大百科<用語事典>には、作中に登場する禁断の書物、神格、主要登場人物が五十音順に書かれています。

　あえて難を言えば、初版出版年度が1995年と古めなこと。

　15年も経てばラヴクラフトの敬愛、尊敬する作家たちが新たな作品を書き起こしいますので、(当たり前ですが)それが全く反映されていないということでしょう。

　ですが、それを差し引いても、この書籍は、クトゥルー事典関係の中では一番しっかりしています。

　最近クトゥルー神話に興味を持った人は必読の、そうではない人でお持ちのない方は是非一冊お手元においてほしい書籍です。