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『怪感旅行』

水木しげる『怪感旅行』中央公論社 中公文庫 2001年改版発行

 ご存知、『ゲゲゲの鬼太郎』の生みの親、妖怪研究家水木しげる先生のエッセイ集。

 1984年中公文庫から発刊された『不思議旅行』の改題改版本です。

 日常、少年時代、戦時中での出来事が中心ですが、やっぱり内容は不思議な世界の話。

 各タイトルもご覧の通り。

 妖怪のミイラ/ざしきわらし/小豆はかり/河童/ぬらりひょん/さざえ鬼/たたりもっけ/奇人・変人/怪人/宇宙人/エネルギー泥棒/時間金持ち/場所の怪/蝶になった少女/奇妙な力/予期せぬ出来事/器物に宿る霊/ツキモノの呪い/使者の招き/霊魂の世界/この世とあの世/死について/

 妖怪系なタイトルのオンパレード。

 別府にあった妖怪剥製展示館を水木しげる先生が訪れたことがこの本に書いてるのを知って購入したんですが、予想以上に面白い!!

 氏が体験した不思議な出来事がたくさん書いているんですが、その不思議な出来事も妖怪と同じ視点で眺めているのか、水木論とも言うべき独特の思考で書いているので読み始めるとすぐに水木世界に引き込まれていきます。

 漫画家としても、妖怪研究家として一流ですが、水木先生はストリーテラーとしても一流だと実感。

 水木ファンのみならず、『ゲゲゲの女房』が好きだった人にも読んでもらいたい一冊です。

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