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『ヴィレッジ・ヴァンガードで休日を』

菊地啓一『ヴィレッジ・ヴァンガードで休日を』リブリオ出版

 ヴィレッジ・ヴァンガード(以下V.V)と言えば、多種多様の新刊古本、雑貨など個性的な品揃えで有名な本屋さん。

 そのV.Vの菊地社長のエッセイ集。

 時には愛を時には毒を吐きながら軽妙にV。Vにまつわることを中心に書いています。

 読んでいて思ったのは既成の考えにとらわれず、自分の新年に基づいて、自分の好きなことをとことんやるという姿勢。

 それがV.Vの品揃えに反映しています。

 出店や営業やバイトにかかわる話、ちょっとした(日常、何気ない話題、文章に中に、何かで成功しようと思えば、従来ある殻を思い切り破壊し、飛び出さなければいけない、そんなメッセージが絶えず発信されているようにう感じます。

 それをあらわしているのがあとがきで書かれているこの言葉です。

 開店準備の時に奥さんと話した言葉だそうです。
 
「新刊やベストセラーに頼らず、売りたいものをわかってくれる人にだけに売ろう。そのためのプレゼンテーションに、ない知恵を絞ろう。売上が悪くても明るく耐えよう。やりたいことのために清貧に甘んじよう。取りあえず、身を粉にして働こう」

 覚悟、信念と言い換えてもいいかもしれません。

 ですがこの言葉の通り行動した結果が今のV.Vの姿であると思います。

 どんな言葉よりも重く、これから何かをしようとしている人、何かに行き詰っている人には非常に示唆の飛ぶ言葉であり、本でもあるかと思います。

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