『ヴィレッジ・ヴァンガードで休日を』
菊地啓一『ヴィレッジ・ヴァンガードで休日を』リブリオ出版
ヴィレッジ・ヴァンガード(以下V.V)と言えば、多種多様の新刊古本、雑貨など個性的な品揃えで有名な本屋さん。
そのV.Vの菊地社長のエッセイ集。
時には愛を時には毒を吐きながら軽妙にV。Vにまつわることを中心に書いています。
読んでいて思ったのは既成の考えにとらわれず、自分の新年に基づいて、自分の好きなことをとことんやるという姿勢。
それがV.Vの品揃えに反映しています。
出店や営業やバイトにかかわる話、ちょっとした(日常、何気ない話題、文章に中に、何かで成功しようと思えば、従来ある殻を思い切り破壊し、飛び出さなければいけない、そんなメッセージが絶えず発信されているようにう感じます。
それをあらわしているのがあとがきで書かれているこの言葉です。
開店準備の時に奥さんと話した言葉だそうです。
「新刊やベストセラーに頼らず、売りたいものをわかってくれる人にだけに売ろう。そのためのプレゼンテーションに、ない知恵を絞ろう。売上が悪くても明るく耐えよう。やりたいことのために清貧に甘んじよう。取りあえず、身を粉にして働こう」
覚悟、信念と言い換えてもいいかもしれません。
ですがこの言葉の通り行動した結果が今のV.Vの姿であると思います。
どんな言葉よりも重く、これから何かをしようとしている人、何かに行き詰っている人には非常に示唆の飛ぶ言葉であり、本でもあるかと思います。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 2024年7月の達成(2024.08.18)
- 2024年6月の達成(2024.08.18)
- 2024年5月の達成(2024.06.23)
- 2024年4月の達成(2024.05.06)
- 2024年2月の達成(2024.03.04)
「古書古本」カテゴリの記事
- 2023年12月の達成(2024.01.27)
- 2022年7月の達成(2022.09.05)
- 2021年4月の達成(2021.05.09)
- 読書会本紹介-『新潟花街』(2021.04.18)
- 読書会本紹介-『商売繁昌-昨今職業づくし』(2021.03.21)
コメント