古本屋どりぃむめっせのぐだぐだ営業日誌

1010200014　水木しげる『カラー版　幽霊画談』岩波書房岩波新書

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　妖怪博士の水木しげる先生、実は妖怪以外にも幽霊本も書いてます。

　これはその一書。

　ぱっと目次を見てみますと

Ⅰ　誰もが知っている幽霊たち
Ⅱ　むかしむかしの幽霊
Ⅲ　いま出没する幽霊
Ⅳ　ひとだまたち
Ⅴ　精霊といわれるもの
Ⅵ　動物の霊たち
Ⅶ　外国の不思議な幽霊
Ⅷ　霊を視る楽しみ

　となってます。

　また見返しには

　≫崇徳院の怨霊や牡丹灯籠などの古典的幽霊、現代の小学校に出没する幽霊、西洋やアジア地域の幽霊や動植物の精霊など古今東西の幽霊を、精緻なタッチと豊かな色彩で想像力豊かに表現し、現代人の心に訴える。

　とかかれていますが、まさにその通り！

　そう、伝説や物語に出てくる誰もが知っている幽霊や昭和以降に話題になった花子さんや実体験された話、実際に耳にした話を絵を中心に書かれています。

　でもなぜかこの本を読むと、幽霊は怖いけどどこか寂しげという感じを受けて仕方がありません。

　恐怖小説や心霊スポットめぐり本とはちがって水木先生が妖怪だけでなく幽霊も愛していらっしゃるせいないでしょうか？

　ぜひこの本を手にとって、妖怪だけではない、もう一つの水木ワールドをご堪能ください。