『伝統話芸・講談のすべて』
阿部主計『伝統話芸・講談のすべて』雄山閣 平成11年
切っ掛けは講談師旭堂南半球さんのガンダム講談を見に行ったこと。
そこで講談って面白いなぁと感じ、もっと講談を知りたいと思い購入。
講談の小道具から簡単な成り立ち・歴史から高座の風景、著名な講談師の紹介もしております。
でもどちらかと言うと昭和40年代後半から平成八年頃までの東京での講談の様子を生き生きと描いているところに本書の特色があります。
ただ筆者が所在していた東京を中心に描いているので全国的にはどういう様子だったのか伝わってこないのが残念です。
私自身、冒頭に書いたようなことが切っ掛けだけに上方講談や旭堂一門の動向が知りたかったのですが、上方の現役講談師(出版当時)についてちょびっと紹介されているだけと言うのはとても不満で残念でした。
事典的には使うのには勝手は悪い書籍ですが、大雑把に講談とはどういうものかを知るのには格好の書籍あるのは間違いないです。
これを読んで講談を聞きに行くと、「お、地の文と分けて読んでいる」なんてちょっと専門家になった気分で前よりも楽しめること請け合いです。!
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