『時計の社会史』
角山栄 『時計の社会史』 中央公論社中公新書 昭和59年
日本と西洋(主として欧州)の時計と時を知る術の比較社会史・生活誌本です。
物語の中で「時」「時刻」を強烈に印象付け、なおかつみんなが良く知っているシンデレラの物語の時について冒頭に置き、簡単に欧州の時、時計に関する認識を簡単に説明しています。次に日本では奥の細道、松尾芭蕉を引き合いに出し、日本での時の認識を考察します。その後も日本、西洋の時を比較しながら、時が生活にどのように関わっていったかを考察しています。
現代では誰もが時計や携帯電話を持ち、容易に時間を知ることが出来ます。ですが昔はそうでなかった事が、そして生活に浸透し、時間と言うものがなくてはないものになった事がよくわかります。
日ごろ何気に見ている時間、時計を言うものをこの本を読んでもう一度見つめなおしてみませんか?
まあ、一応教え子の一人として、この本を紹介しておかないと(笑)。
『雑書 Z02-015』
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