『古本屋おやじ』
中山信如『古本屋おやじ』筑摩書房ちくま文庫 2002年
著者は東京三河島で映画関係専門の古本屋稲垣書店さんの著書です。
四部構成になっており、第一部ではご自身が扱った本の事。第二部は自店のポリシー的な事。第三部は自分が関係している本にまつわる話。第四部は日記になっています。
へーっと思わず呟いてしまう話やら笑える話、古本屋にまつわるエピソードなどいろいろと凝縮されていますが、一番読み応えがあるのは、四部の日記。日時はきちんと書いていませんが、同業の底辺にいる私にとって笑うに笑えない話もたくさん。店売り最低一月19000円に対し、目録で4百万など驚きの話も。古本屋の悲哀こもごもですわ。
それでも稲垣書店さんは心底映画と古本が好きなんだなと感じさせてくれる一冊です。
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