『飛田百番』
橋爪紳也(監)『飛田百番』 創元社 2004年
大阪ディープゾーンの一つに飛田新地があります。元遊廓・旧赤線の歓楽街ですが、そこに大正時代に建てられた妓楼を転用した割烹料亭があります。その料亭「鯛よし百番」の写真集がこの本『飛田百番』です。
私もたまに利用するのですが、初めてここを訪れる人はそのロケーションを鯛よし百番内部の素晴らしい装飾とあいまって案内し甲斐のある反応を示してくれるのでとても好きです。
この写真集、丁寧に撮影された部屋の写真(一部では大正時代の照明程度の明るさで撮影してくれればもっと雰囲気が出たのではないかと言う意見もあるのですが)と解説、それに飛田新地自体の歴史も掲載されていて建物好き、遊廓好きの方だけでなく、歴史・アングラ好きな方でも十二分に楽しめます。
発売当初、関東ではどうか知りませんが、関西では店舗の売上ベストテン内に入っていたほどの良書です。まあ、書店だけでなく鯛よし百番内でも販売していましたが(笑)。
鯛よし百番、利用に際して、二名以上、完全予約制、夕方五時営業(以前は12時から営業していたんですけどね・・・)といったネックがありますが、まだ訪れた事のない方はぜひご利用ください。
その時は先にこの本を手にとってから行くのも良し、あとで見るのもまた良しです。
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