『プロレス技MOOK』
『プロレス技MOOK』日本スポーツ出版社 2004年発行
この本をチョイスした最大の理由は、執筆者にSAMURAI TVでおなじみのプロレス記者の大御所菊池孝さんがいることです。私、ファンなもので(笑)。
それは兎も角、この本ではいまやクラシカルな技、つなぎ技になってしまった技、今使い手がいない技を中心にプロレス技のルーツと進化を考えながら書かれています。
現在のプロレス技は、派手な技、危険な技が非常に多いです。時代の流れなのか、客が求めるのか、それとも強さを求め続けるレスラーの業がなせるものか、観ている人間でも「あれはアカンやん」と思ってしまう技が多すぎます。またこれ一発で、これを出せば終わりだと言うような説得力のある本当の意味での必殺技というのも少なくなってきているように思います。この本はそんな流れにも一石投じているように思えます。
この本に登場する技は、クラシカルな技が多いです。でもまだまだ必殺技として十二分に使えると思います。例えば足四の字固め。デストロイヤー以降は、つなぎ技みたいにしか使われていなかったのが、武藤啓司がこの技で高田延彦を破った事で一躍フェイバリット・ホールドに返り咲きました。使う人のセンスやタイミング、流れで必殺技になりえるのです。ですのでレスラーも観客もこの本を読んで、クラシカルな技でもまだまだ必殺技として使えるんだと理解して欲しいものです。
個人的にはアトミック・ボムズ・アウェーを新日本の矢野選手が必殺技として復活させて欲しいものです。
『格闘技その他 D04-029』
http://homepage2.nifty.com/dream_messe/
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