『失われたムー大陸』
J・チャーチワード『失われたムー大陸』大陸書房 昭和49年19版
失われた大陸といえば誰でもすぐ思い浮かべる名が「ムー大陸」。そのムー大陸の存在を世に知らしめたのがこの本『失われたムー大陸』です。
著者は退役軍人でインド駐留時にこの失われた大陸に関する知識資料と得たと伝えられています。その研究の成果がこのムーシリーズの第一弾『失われたムー大陸』です。
オリジナルは1926年にニューヨークで出版され、日本では昭和43年に大陸書房から翻訳刊行されました。日本で初版が発行され、約6年で19版。1991年には同じく大陸書房より文庫化され刊行されていました。当時日本での反響のほどが伺えます。その後大陸書房が倒産し、長らく新本として手に入らなかったのですが、1997年に角川春樹事務所ボーダーランド文庫の一冊として復刊(残念ながら再び現在絶版)しました。
ところでこの日本版『失われたムー大陸』ですが、完訳とは言えず、超訳というほうが正しいそうです。詳しくはボーダーランド版『失われたムー大陸』の南山宏氏の解説を参考にしてください。超訳とといっても出鱈目な訳ではなく、少し難解な原著を整然として判りやすくしたものでむしろ直訳するよりもムー大陸について判りやすいと評価が高いようです。
アニメや小説のネタとしてよく登場するムー大陸。この失われた大陸ブームの切っ掛けを作った本書。色々とムー大陸本がありますが、やっぱり本家本元のオリジナル、この『失われたムー大陸』を手に、海の底に眠っているかもしれない失われた大陸に想いを馳せてみたいものですね。
『オカルト大陸書房 A11-013』
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