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『装飾古墳』

榊晃弘(写真)・森貞次郎(文)『装飾古墳』朝日新聞社 昭和47年

 キトラ古墳や高松塚古墳の壁画がいろいろ意味で話題です。九州地方では、キトラ古墳等のような壁画ではないのですが石室内部に素朴な絵や記号が書かれた所謂装飾古墳といわれる古墳が数多く存在しています。この本もそんな装飾古墳のカラー写真と装飾古墳の解説の二部構成でつくられたものです。
 装飾古墳に内部に書かれるものは、凝った構図、絵ではなく、本当に素朴なものです。色も朱色の単色が多く、ただ円形模様が掛かれていたり、線で書かれた人や舟、馬などです。ですが、その素朴さ、単純さが、逆にその絵を書いた人々の思いの強さを伝えるようで非常に惹かれます。
 チブサン古墳や日ノ岡古墳、竹原古墳など色々な意味で有名な場所はきちんと抑えています。ただ比留子古墳は掲載されていませんけど(笑)。
 古墳ファン、考古学ファンでなかなか九州地方に赴くことが出来ない人は、その素晴らしい装飾を見るだけでもこの本は必見です。

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