古本屋どりぃむめっせのぐだぐだ営業日誌

阿基米得『謎のカタカムナ文明』徳間書店　1981年初刷

　所謂古史古伝の類になる本です。一応入れておきますが、実は古史古伝の中に入れるのは内容的に不適当です。竹内文書や九鬼文書等の代表的な古史古伝は、記紀神話の異伝色が強いですが、このカタカムナ文明の残された古文書「カタカムナ」文献は記紀神話とは関係なく、古代オカルトサイエンスと言うべき性格な本です。
　「カタカムナ」文献の研究成果は、発見者楢崎皐月の弟子宇野女史が相似象学会で発行している機関誌『相似象』で発表されています。それ以外では平成5年に出た深野一幸『超科学書「カタカムナ」の謎』廣済堂出版なんて変り種がありますが、一番まとまった文献は、この『謎のカタカムナ文明』ぐらいです。
　私の記憶が正しければ、初版のみで再版はされていないはず。他の古史古伝本が、時折書店の棚を飾っているだけに残念です。

『オカルト単行本　A01-044』

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