古本屋どりぃむめっせのぐだぐだ営業日誌

スイス政府編『民間防衛』原書房　1995年

　スイス政府編集発行のセルフ・ディフェンス本です。
　自由とは平和な状態という事から解説し、防災手段、戦時下の統制、心得、核に対する備えなどと話は進んでいきます。見ていてやっぱりお国柄かなと思うのは、レジスタンス、抵抗運動についてもきっちり書かれていることです。軍事大国に囲まれ苦しい歴史を経ているからでしょうか、専守防衛を謳っている日本ではおそらく記載されない項目です。
　ですが、そんなに構えて読まなくてもサブタイトル｢あらゆる危険から身をまもる」通り、住宅が燃えた時、応急手当等についても書かれているのでセルフ・デフェンス本としても十分な内容です。
　でもこの内容全てを実践しなくても良い時代が続くことを祈るばかりですね。

『ミリタリー　C02-008』

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