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流出、直筆原稿

 ネットのニュースサイトを見ていたら村上春樹氏の直筆原稿が流出し、古書店やネットオークションで売られているという驚くべき記事を目にしました。
 記事を読むとどうやら元出版社勤務の編集担当者が無断で自宅へ持ち帰り、古書店に売っていたそうです。
 直筆原稿の著作権はむろん作者にあるでしょうし、出版社は原稿の保管義務があったはず。それを踏まえても村上氏の言っている「盗品売買にあたるのでは」という指摘は当然だと思います。また作者が故人ならともかく存命している作者の直筆原稿が、本人もしくは家族以外から持ち込まれたら少しおかしいのではいかと思うものだと思いますが。持ち込まれた時、古本屋さんは盗品の可能性を考えなかったのでしょうかね?120万円で目録に載せていたということは大体60万~80万ぐらい(もう少し高いかもしれないが)で買取していただろうし、そうすると相手の身元をきっちり確認する義務が発生します。その時点で気が付かなかったものでしょうか?同業者として気になるところです。
 出版社も保管管理の非を認めているようだし、盗品認定は確実でしょう。盗品と認定されれば、出品は禁止され、刑事訴訟法によっては押収されます。
 もし自分がこのようなケースに巻き込まれたらと思うと・・・コワイ~。

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